巻き爪は陥入爪とも言いますが、爪の角の部分が皮膚に食い込み激しい痛みと炎症を伴う疾患のことです。主に足の親指でおこります。
巻き爪は、自分で巻いた部分をハサミで切ったりする方もいますが、誤った切り方により深爪になり、より症状を悪化させる場合がありますので、専門のクリニックで相談することをお勧めします。
- 巻き爪
-
爪の両端が内側に曲がって巻き込んだ状態。湾曲した爪が皮膚を挟み、痛みと炎症を伴います。
- 陥入爪
-
爪の両端の角の部分がトゲ状になって指の皮膚に食い込み、痛みや腫れがみられ、ひどくなると膿んできます。
原因としては、生まれつき爪の形状による場合もありますが、ほとんどが外傷や環境など後天的な要因で発症します。スノーボードやサッカー、テニスなど足先に強く圧迫がかかるスポーツをした後になる場合や、つま先の細いヒールの着用、深爪の習慣などから巻き爪になることが多いです。
巻き爪になると痛いので短く切って深爪になっている方もいますが、これではまわりの肉が膨らんで両端から爪へ圧迫を起し、以前よりひどい巻き爪になることも多いのです。
足の指の根元に局所麻酔を行い、爪の縁を爪母(爪の根)から切除して爪が生えてこないようにします。この巻き爪治療では健康保険が適用されます。
なお、手術後数日は経過観察と消毒のため通院していただくことになります。また、その間は患部を清潔に保たなければならないため、入浴等を数日避けていただくことになります。